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ニキビができる仕組みを解説|皮脂・毛穴・アクネ菌の三要素とは?

  • ニキビを治す

予防や治療の精度は“仕組みの理解”で大きく変わります。この記事では、「ニキビができるメカニズム」について、皮脂の分泌増加・毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖という三要素について詳しくしています。

ニキビができるメカニズム

手鏡をみる女性

「ニキビはどういう風にできるのだろう?」と、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はニキビは目に見えない段階から徐々に進行し、目に見えるようになります。ニキビは「皮脂の分泌の増加」「毛穴の詰まり」「アクネ菌の増殖」という条件がそろうことによって発症しやすくなります

アクネ菌とは
ニキビや肌荒れのない肌にも存在しており、人間の肌にもともと住み着いている常在菌のことです。

皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺から分泌され毛穴を通って肌の表面へと排出されます。皮脂は雑菌の侵入を防いだり、紫外線から守ったりするバリア機能を持つほか、水分の蒸発を防ぐことによって潤いや艶、柔らかさを保つはたらきをします。しかし、さまざまな原因によって皮脂が過剰に分泌されるとニキビの原因となります

また、通常健康な肌は約28日のサイクルで「角質」がはがれおち、新しい皮膚へ生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返していますが[1]、さまざまな原因でターンオーバーが乱れると、肌の表面を覆っている角質が剥がれ落ちずに毛穴に入り込み、角栓となって毛穴を詰まらせます。

角質とは
皮膚の一番外側を覆っている細胞のことです。

このように、毛穴の出口が塞がれると皮脂が毛穴から排出されずにたまってしまうため、毛穴の詰まりもニキビの原因となります

そして、ニキビの炎症にはアクネ菌の影響が最も大きいといわれています。アクネ菌は皮脂を栄養にして増殖していくため、体が菌から守ろうと反応し炎症を起こします。進行すると膿んで痛みを伴い、炎症が治ってもニキビ痕の原因となる恐れがあるため、放置せずに早めの対策で重症化を防ぐことが大切です

[1] 一般社団法人 日本応用数理学会 長山雅晴 傳田光洋 北畑裕之 小林康明 「角層バリア機能の数理モデルとその応用」(『応用数理』第27巻第2号 18-26)」

まとめ

いかがでしたでしょうか。ニキビは皮脂・角栓・アクネ菌の連鎖反応で起こります。

要点は次の通りです。

•皮脂:過剰分泌が土壌をつくる
•角栓:毛穴出口を塞ぎ、皮脂を滞留させる
•アクネ菌:皮脂を栄養に増殖し炎症を誘発

Q&A

Qニキビはどうやってできるの?
A ニキビは「皮脂の増加」「毛穴の詰まり」「アクネ菌の増殖」の3つが重なって起こります。これらが連鎖すると炎症が起き、赤ニキビなどに進行します。
Q毛穴が詰まる原因は何ですか?
Aターンオーバーが乱れると古い角質が残り、皮脂と混ざって角栓になります。これが毛穴を塞ぎ、皮脂がたまりやすくなります。
Qアクネ菌って悪い菌なんですか?
A いいえ。アクネ菌は普段は肌を守る常在菌です。ただし、皮脂が増えすぎると栄養源として繁殖し、炎症を引き起こします。
Qニキビは放置するとどうなりますか?
A炎症が進行し、膿んだり痛みを伴ったりします。治っても色素沈着やニキビ跡が残ることがあるため、早めのケアが大切です。

ニキビを治すための2ステップ

  1. STEP 1STEP 1まずは不安や課題に気づく
  2. STEP 2STEP 2解決方法を知る